世界遺産熊野古道にほど近い河原から温泉が湧き出る川湯温泉。
この温泉郷にある旅館冨士屋の客室3室、貸切露天風呂1室、食事処1室をのリニューアルデザイン。
リニューアルに際して、全国的にも類稀な河原から温泉が湧き出るという川湯温泉としての独自性を生かした空間づくりを目指した。
最大の特長としては、露天風呂を中心として空間をつくり、露天風呂に部屋が付いているようなイメージで計画したこと(客室付露天風呂)。
これは河原の露天風呂に浸かりながら河のせせらぎを聞き、木々を通り抜ける風を肌で感じ、目の前に広がる熊野の森林を眺めるように、大自然に包まれながら温泉を楽しむことがこの温泉郷においての一番の特長であり、これを旅館のおもてなしとすることが一番のセールスポイントになるのではないかということから提案された。
また素材は地元施工会社の協力により、地場のものをさまざまな形で使うことで、空間の独自性がより強い空間とした。
本案件では、単なる空間としてのおもしろさや新しさを追求するのではなく、施主と一緒に地域の環境と特性を掘り下げていき、独自のおもしろさや新しさを追求することで、川湯温泉の地域性を最大限に引き出したおもてなしの空間が、「川湯温泉 冨士屋」で実現された。







