けんせつPlaza 店舗

店舗設計のイロハ

店舗の照明計画3 ~照明計画の立て方~ 

店舗空間全体の調和を考慮し、明るさレベルを設定。その後、光源や照明器具を選択。

 

設計目標値の設定


JISの照度標準(JISZ9110-1979)を参考に空間全体の調和を考慮し明るさのレベルを設定する(表1参照)


光源の選択


商品や空間のイメージ、コンセプトに合った色温度を選択する。
また、商業施設では演色性の高い光源を選択する(目安はRa≧85)。
ランニングコストに関わることなので、消費エネルギーが全体でどの程度になるのか検討しておくと良い。
場合によってはショップオーナーと相談する必要もある。
そして、なるべく入手しやすい光源を選択するようにする(その地域における流通事情や価格などを考慮)。
同一物件に同じような形状で異なる種類の光源が使われることは、誤使用の恐れがあるので極力ひかえる。
最近、光源メーカーからは次々と新しいランプが発売されている。
蛍光ランプではT5(管径16㎜)、HF(管径25㎜)と呼ばれるコンパクトで高効率な省電力形のランプの需要が多くなっている。
HIDでは発光管にセラミック管を使用した、コンパクトなセラミックメタルハライドランプが店舗照明に数多く使われている。
さらに、次世代の光源として注目されてきたLED(発光ダイオード)を使用した照明器具も開発されている。


照明器具の選択


選択した光源・照明方式にあわせ、内装の雰囲気に合う(または引き立てる)デザインの照明器具を選択する。


照明器具のレイアウト



ビジュアルポイント

全体照明よりも強い光のスポットライトでショップや商品のイメージを表すディスプレイにハイライトを与える。

サバンナ効果

店の奥壁に店内水平面照度の約2.3倍の照度を与えて、壁面照度を高くすることが、買い物客の安心感や店奥へ進みたいという回遊意欲に大きな影響を及ぼすと言われている。
鉛直面照度 鉛直に展示される商品を扱うショップや棚展示のあるショップでは、鉛直面照度が空間の明るさと商品の見え方に大きな影響があるので十分な照度を確保することが必要。
ダウンライトを使用する場合は、配光に注意(例:スーパー、コンビニ、書店など)。

ミラー効果

路面店でガラスのファサードやショップウィンドウがある店舗の場合、ガラス面は外から見た場合周囲の環境が映り込みがちである。
ガラスの向こうにある商品を外部にアピールするために移りこみを防止しなければならない。
商品への照明と奥の壁面への明るさを十分に取ることが必要である。

ショーケースへのダウンライト

ショーケースをアジャスタブルダウンライトによって上部から照らす場合、ショーケースの顧客側の天井から商品へ浅い角度で照射する。
非日常性 間接照明や下方から照らし上げる照明手法など、自然界ではあまり経験しないような照明状態をつくる。